質問
私は平成元年に主人の転勤に伴い、××県から○○県へ引越しをいたしました。
当時、××県で一戸建てを購入しておりましたが、それを売却し、引越しをしてまいりました。
タイミングよく私の実家が相続税対策として敷地内にアパートを建設しており、両親の世話の事も考え、そこに居住することを決めました。
その際、アパートの所有者である母と「15年間は家賃を支払う」という約束をいたしました。
私としましても、主人の定年までの時間・老いていく両親の世話、等を考え、新たに神奈川に家を買うことを考えていた主人を説得し、賃貸住宅で母に家賃を払っていくことにいたしました。
時が移り、母は年老い、賃貸アパートの管理等の実務は母と同居している姉(独身)がしております。
15年経った平成15年になって、家賃の支払いを停止することを考えましたが、バブルがはじけ、当初の計画どうりには返済ができていないような状態の実家のことを考慮し、せめて、主人の定年までは支払ってもよいのでは、と考え、特に母や姉には何も言わず、これまで通り家賃を支払っておりました。
結果、15年間支払う予定だった家賃を、17年間払い続けました。
今年になり、主人が定年を迎え、当家は年金支給までの間、無収入となりました。
姉に「入居当初の約束どおり、家賃の支払いをやめたい」という旨を申し入れましたが、姉は「母からそのようなことは聞いていない」「こちらも返済があるのだから、家賃を入れてもらわないのは困る」と言います。
母は健在ですが、17年前の約束を覚えているほど、しっかりとした状態ではありません。
そして、親子のことだからと「15年間は家賃を支払う」という事も口約束で、書面にはなっておりません。
ただ、その約束がなければ、我が家は○○県に新しく家を購入していたことは間違いありません。
(主人はマスオさん状態になることを、かなり嫌がっておりましたので)
このような場合でも、当方には家賃支払いの義務は生じるものでしょうか?
ちなみに、実家のアパートは今のところ、満室ですが、当初の予定よりは家賃を下げて、満室を保っているような状態です。
実家のローン返済の状況は、詳細は教えてもらえないのですが、少なくとも、延滞等はしておらず、もちろん、母も姉も、生活に困るほど、ではありません。
数年前に父が亡くなり、年金の支給金額は減ったようですが・・・
(母も姉も、食べるもの・着る物に困ることはなく、先日も50万もするベッドを買っていましたから・・・)
親族間の問題ですので、こちらに伺うのはお門違いかとも思いましたが、お答えいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
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回答親子間だから書類は無いにしても、普通に考えれば、本当に約束が成立していたのなら、周囲の人間がそのことを知っているのではないでしょうか?
証人は居ないんですかねえ?
書類は無い、周りに証人は居ないでは、お母さんは冗談で15年後には家賃をタダにと言っていたのでは?と感じてしまいます。
申し訳ありませんが、私では良い解決方法が分かりません。
弁護士さんにでも、ご相談下さい。
回答はココまでです。
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(関連して)
一般的に「契約書を交わさないと、口約束では契約は成立しない。」とか言われていますが間違いで、口約束でも契約は成立します。
但し、相手が履行に応じなくてもめた時に、先方がそんな約束はした覚えは無いとシラをきれば、証人や約束したであろう客観的事実が無いと、その証明が出来ないので、口約束ではダメだと言われているのです。
具体的に例を挙げますと、婚約があります。
「結婚してくれ。」
「エエ、私でよろしければお受けします。」(今時、こんなふうに言うのかは別:爆)
これで婚約成立です。
ところがなんだかんだと言って、いっこうに結婚してくれないので、婚約破棄で慰謝料を求めて裁判に訴えるとどうなるか?
裁判官が、結婚してくれと言いましたかと聞く。
「ハイ、言いました。」と答えれば口約束でも有効ですから、裁判終了になり、慰謝料いくらの判決を待つだけですが、認めないから裁判にまでなっているのです、普通は認めません。
そうすると証人が居ないかとか、婚約指輪はもらっていないかとか、結納の日取りは決まっていないのかなどで立証していくしかありません。
口約束は破られた時の、立証が難しいんですね。そうかとおもうと悪質不動産業者が「口頭でも買うと言っただろう。契約は成立しているんだから、買わないじゃすまないぞ!」(怖)とか言ったりするようですが、これもただの難クセで法的には誤りです。
不動産のような値のはる売買では、買付証明書を差し入れて買う意思表示をしても、契約書にサインするまでは、法的には契約は成立していないとされています。
売渡証明書も同様で、署名したからといって、契約が成立したわけでは有りません。
片方では口約束でも有効、片方では口約束では意味なし。これは日本では婚約時に契約書を交わす習慣が無い事(アメリカの金持ちは契約するそうですが。:爆)、一方で不動産売買では、契約書を交わすことが一般的なことが理由だと思います。
ここで本日の教訓だからと言って、不動産業者が物件案内した時に、安易に「うわぁ〜、これイイ、買う、買う、買っちゃう。」を連発しないように!!
この言葉を連発して、人をその気にさせといて、結局他社の物件を購入した先日の案内客へ!(大爆)